Araki ENT Clinic

耳鼻咽喉科 荒木医院

〒420-0944
静岡市葵区新伝馬2丁目9-22

TEL:054-272-3387
FAX:054-270-3010

お知らせ

*インフルエンザ予防注射の予約を受け付けています。
http://araki.mdja.jpにてネットで予約ができます。ご利用ください。

*学会出席のため 10/23(水)を終日休診とさせていただきます。

*9月下旬より医院駐車場の拡張工事をいたします。
皆様には来院の際ご迷惑をおかけいたしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

*スギ・ダニの舌下アレルゲン免疫療法を行っております。
詳しくはスタッフにお尋ねください。

クリニックについて

季節を感じる楽しい飾り付けもあります。
Click here!

予約システム

診察順番の予約について

電話、インターネットで、予約(登録)ができます。詳しくはこちら

地域の皆様の健康アドバイザーとして貢献いたします

『急性・反復性中耳炎においてのQ&A』  (滲出性中耳炎の説明とは異なります。)

当院では鼓膜切開専用の炭酸ガスレーザー装置OtoLAMを常備しております。日頃から皆様によく質問されることをまとめてみました。

⇒ 中耳炎にかかわらず一般的なよくあるご質問は、こちらをご覧ください。

Q: なぜ小さい子供は中耳炎を繰り返すの?

A:

子供は生まれて6か月たつとお母さんからもらった免疫力がなくなってくるため、6か月から2歳までは中耳炎を起こしやすくなります。中耳炎を繰り返すのは主にこの時期です。中耳炎を起こす菌は鼻の奥に潜んでいて、鼻すすりなどで鼓膜の奥(中耳)に簡単に侵入し、中耳炎を起こします。完全に除菌することはほぼ不可能なため、薬を飲んで1度はよくなってもまた鼻が汚くなり中耳炎をおこします。

Q: なぜ鼓膜切開が必要なの?

A:

最近の中耳炎を起こす菌は、多くが薬に効かない耐性菌なため、薬を飲んでもよくならないことが多くあります。鼓膜の奥に膿がたまる状態が続くと、鼓膜が腫れてきて赤くなり痛みと熱が出ます。薬が効かない場合は鼓膜を切開して膿を出してしまえば熱や痛みは早く良くなります。

Q: 鼓膜切開すると聞こえなくなるのでは?

A:

逆にたまった膿が出るため、聞こえはよくなります。また鼓膜の再生能力は非常に高いため、ほとんどが1週間以内に切開部はふさがります。

Q: 鼓膜チューブを入れた方がよいといわれました。鼓膜切開だけではだめ?

A:

おそらく短期間に中耳炎を繰り返されている方と思います。通常急性中耳炎の切開はひどく出血します。その出血で切開部が見えなくなり十分な穴を開けることができない場合があります。通常1週間くらいは切開部が塞がらないことが多いですが、ひどい場合は翌日には穴がふさがっている場合もあります。中耳炎を繰り返している耳では中耳粘膜がダメージを受けており、1週間くらいでは中耳の菌を排除できないまま穴が塞がることが多く、また膿が溜まって切開を繰り返すことになるのです。何度も切開するよりは一定期間鼓膜に穴が開きっぱなしの状態を作るのがベストな方法です。そのため鼓膜チューブといわれる中が中空のチューブを、切開してできた穴にさしこみ、穴が塞がらないようにするのです。

Q: 入れたチューブはいつ抜くの?

A:

急性中耳炎で入れるようなチューブは通常1~3か月で自然に抜けます。1年以上抜けないものは適宜抜きますが、耳垢を取るのと同じように簡単に抜けます。

Q: ずっと鼓膜にチューブが入っていると閉じなくなるのでは?

A:

急性中耳炎のチュービング後に穴が塞がらなくなることはきわめて稀です。当院ではそのようなことはまだありませんが、たとえ塞がらなかったとしても聞こえに影響が出るほどの大きい穴が残ることはないでしょう。またその場合でも、後々手術にて穴を閉じることが可能です。

余談ですが・・。

繰り返す急性中耳炎ではチューブを入れるのがベストの治療法です。しかしこの方法、あまり耳鼻科でも積極的に行われていない現状があります。なぜでしょう?それは以下の理由からなのです。

1.出血がひどく入れるべき穴が見えないため、手技自体がとても難しく、時間もかかる
2.鼓膜の穴の奥がパンパンに腫れており、チューブを入れるスペース自体がないため入らない
3.せっかく苦労して入れても膿と一緒に数日後には押し流されて出てきてしまい、すでにその時鼓膜の穴が塞がっていることも多い。そうなると再切開、再チュービング(チューブを入れること)が必要になるが、また苦労して入れても代価を請求できない

Q: 普通の鼓膜切開とレーザー切開(OtoLAMを使用)では何が違うの?

A:

OtoLAMは炭酸ガスレーザーにて一瞬(0.2秒)で鼓膜に丸い穴を開ける機械のことです。レーザーというと痛そうですが、麻酔もしますし、鼓膜切開の1/5の時間で終わる分、逆に痛みは少ないと思われます。OtoLAMによる切開(開窓と呼んでいます)では鼓膜表面の血管を凝固することで出血が最小限におさまります。切開で開く三日月状の穴と違い丸い穴が開くため、通常1週間以上鼓膜に穴が開いた状態を維持できます。また、出血がほとんどないため開窓した穴をクリアに見ることができ、また中耳粘膜の様子も観察することができます。そのためチュービングが容易で、たとえ数日後に膿と一緒にチューブが押し流されて出てきたとしても十分な穴が開いているため、再挿入も簡単です。